特許法 古墳が発明になる瞬間 2016年5月6日 前方後円墳を墓としてみるならば、前方後円はデザインですが、視点を変えると発明になります。 関東には珍しいとされる前方後円墳が逗子市と葉山町との境の山にあります。発想の源泉を求めて山登りをしてきました。 古墳に見つけた用途発明の源泉... 栗田 洋
特許法 拒絶理由通知書(2) 2016年2月1日 前回、特許庁からの拒絶理由通知書を米国風にファースト・アクション(First Action)と呼んだ方が実態に即していると述べました。出願の権利化という観点から拒絶理由通知書を別の呼び方をしてみたいと思います。 審査のハンドル... 栗田 洋
特許法 拒絶理由通知書 2016年1月23日 「拒絶されたんじゃ、もうだめですかね?」 クライアントの担当が、肩を落とし気味に質問されました。 初めての特許出願をしたクライアントに、特許庁からの拒絶理由通知書をお伝えするときに必ず起きる反応です。 その内容は「拒絶」とは程遠いものも含むことを考えると、米国風にファースト・アクション(First Action)と呼... 栗田 洋
特許法 特許戦略「本」の読み方 2016年1月8日 特許に関心を寄せる方々の多くは、特許戦略について書かれた本を読まれていると思います。 うまいこと考えるものだ。しかし、この戦略を自社に使えるのだろうか? 特許訴訟を題材としたスリリングな展開の小説を読んだ後と同様の感想を感じられる方も多いと思います。「特許がすごい効果を発揮することがあるけれど、自社には、当てはまら... 栗田 洋
特許法 良い特許出願 (3) 2015年12月29日 前回、「バランスのとり方は、そのアイデアの先行技術、市場性、そして戦略により、変わってきます」と申し上げました。先行技術としては、丸い鉛筆と世界最初の板状鉛筆だけを考慮して、実現性があるならば自由に権利範囲を描ける場合の話をしました。 今の時代では、こんなに自由に権利範囲の境界を引ける技術分野は、非常に少ないです。 先... 栗田 洋
特許法 良い特許出願 (2) 2015年12月27日 前回、良い特許とは「広い特許と強い特許との間で、拒絶や無効のリスクと市場を獲得するチャンスとのバランスが取れた特許」と申し上げました。 丸い鉛筆しか市場にない時に、鉛筆が転がって困ると考えた発明者が「六角形の鉛筆」の鉛筆を発明した時に、どういう風にバランスをとっていくのか、考えてみたいと思います。 リスクとチャ... 栗田 洋
特許法 良い特許 2015年12月21日 良い特許出願 「丸い鉛筆が使われている世の中で、六角形の断面を持つ鉛筆を発明したら、どのような特許を狙いますか?」 広い特許を説明する例題として有名です。 「六角形の断面を持つ鉛筆」では、勿体ないということで、講師が解説をしていきます。 この発明の本質は、転がらないことにある。だから、「多角形の断面を持つ鉛筆」とか「... 栗田 洋
特許法 中小企業の知的財産活用(5) 2015年12月14日 中小企業の知的財産活用(5) 「せっかくヒットしたのに特許を他社に使わせてしまうなんて、もったいない! うちやったら、新工場を建てて、大増産ですわ。」 前回の競合とつながる「橋」としての特許活用を読んで、このように心の中で呟いた経営者の方もおられると思います。今回は、新工場を建てて、大増産から始まった「橋」の事例で... 栗田 洋
特許法 中小企業の知的財産活用(4) 2015年12月12日 中小企業の知的財産活用(4) 「うちが、特許権を取って、何に使うんですか?」 経営者の方々でこのようなストレートな疑問を抱いている方も多いと思います。 特許法を学び始めた頃、よく問われる「特許権の本質は何ですか?」という質問と根っこで共通する質問です。 法律の試験で、あるいは、法律の専門家として正解とされるのは、「... 栗田 洋
特許法 知的財産法の保護対象(2)特許法 2015年11月20日 知的財産法の保護対象(2)特許法 前回は、特許法の保護対象ではないということを理由に拒絶の憂き目に遭うコンピュータシステム発明、特にビジネスモデル特許の話でした。今回は、その拒絶理由を回避するために、どのようにすれば、よいのか、という話です。 今の特許審査基準から「発明」に該当しないものとされる「自然法則を利用して... 栗田 洋