中小企業の知的財産活用(5) 「せっかくヒットしたのに特許を他社に使わせてしまうなんて、もったいない! うちやったら、新工場を建てて、大増産ですわ。」 前回の競合とつながる「橋」としての特許活用を読んで、このように心の中で呟いた経営者の方もおられると思います。今回は、新工場を建てて、大増産から始まった「橋」の事例で...
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中小企業の知的財産活用(4) 「うちが、特許権を取って、何に使うんですか?」 経営者の方々でこのようなストレートな疑問を抱いている方も多いと思います。 特許法を学び始めた頃、よく問われる「特許権の本質は何ですか?」という質問と根っこで共通する質問です。 法律の試験で、あるいは、法律の専門家として正解とされるのは、「...
中小企業の知的財産活用(3) 前回、8つの知的財産活用パターンをご紹介しました。 この中で何か一つを取るならば、断然、知的財産の「見える化」です。ここがすべての始まりであり、ここが出来ていれば色々な可能性にチャレンジすることが出来ます。 先週末に国際ロボット展 http://biz.nikkan.co.jp/eve...
中小企業の知的財産活用(2) 前回、知財活用とは、知的財産を「見える化」することだと申し上げました。知財に形をつけて見えるようにすると、社員さんが自社技術にプライドが持てるようになり、社内が活性化するという話でした。その文脈で「下町ロケット」における「佃プライド」や佃製作所の社員一丸となった強さも理解できるわけです。...
中小企業の知的財産活用 「下町ロケット」(池井戸潤著)が、2度目のテレビドラマ化されて好評を博しています。帝国重工という大企業を相手に中小企業の佃製作所が特許権を盾に互角に渡り合っていくストーリーには、感動させられるものがあります。 中小企業の経営者の方々にも、このドラマに大変感化されて、このドラマで知的財産の大きな...
知的財産法の保護対象(3)著作権法 前回は、特許法の保護対象ではないということを理由で拒絶の憂き目に遭っていたビジネスモデル特許も、定番の対応があり、特許として保護されうるということを書きました。この定番の対応は、人工知能、特に人と同じように考えるような汎用人工知能の発明についても、ある程度有効になるだろうと考えてい...
知的財産法の保護対象(2)特許法 前回は、特許法の保護対象ではないということを理由に拒絶の憂き目に遭うコンピュータシステム発明、特にビジネスモデル特許の話でした。今回は、その拒絶理由を回避するために、どのようにすれば、よいのか、という話です。 今の特許審査基準から「発明」に該当しないものとされる「自然法則を利用して...
バーチャル特許部開設によせて、知的財産法、まずは特許法の保護対象について、最近ニュースに頻出する人工知能に絡めて話をしたいと思います。人工知能は、5年後にはビジネスシーンで使われることが当たり前になって、人工知能を利用したビジネスの発明の特許出願が増えることが予想されるからです。近年の特許出願において、スマホを利用した...
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