１．弁理士は、prompt engineer 適格者ではないか
弁理士は、テキスト化された事実についての表現から要件に当てはまる部分を抜き出し、抜き出した部分を要件に当てはめて記述をする訓練を積んでいます。
prompt engineering のコツのひとつは、記述させたいことの要点をステップバイステップでAIに理解させた上で、それらの要点をまとめた回答を生成させることですが、こういう設計思考は弁理士が事案を理解して起案する思考と相性がよいと考えられます。
要件当てはめの弁理士能力は、AIの能力と被るところなので、AIに取って代わられる職業の上位に弁理士が挙げられることがあるのも頷けます。
２．ChatGPTは、弁理士のことをどのように認識しているのか
質問１：
弁理士がprompt engineer 適格者と推測される要素をリストアップして、どのような人がprompt engineer適格者なのか、論述してください
回答１：
弁理士がPrompt Engineerの適格者となる要素は以下のように考えられます
（要素１）法律と技術の両方の理解： 弁理士は、特許法の専門家であり、特許法に関する深い理解を持っています。同様に、弁理士はしばしば特定の技術領域についての知識を持っているため、技術的な側面からの問題解決能力も高いです。このようなスキルセットは、Prompt Engineerの職務を遂行するのに非常に有用です。
（要素２）問題解決能力： 弁理士は、特許出願や侵害訴訟などの複雑な問題を解決するための高度な問題解決能力を持っています。これは、Prompt Engineerの役割で必要とされる重要なスキルです。
（要素３）コミュニケーションスキル： 弁理士はクライアントや他の弁理士、裁判所との交渉を行うために強力なコミュニケーションスキルを持っています。Prompt Engineerもまた、異なるステークホルダーと効果的にコミュニケートする能力を必要とします。
（要素４）分析的思考： 弁理士は法律文書や技術仕様を分析するための高度なスキルを持っています。これは、Prompt EngineerがAIモデルの出力を解析し、その結果を理解するのに役立つでしょう。
（要素５）エチカルな判断力： 弁理士はクライアントの利益を守るためにしばしば難しい倫理的判断を下さなければならない職業です。同様に、Prompt EngineerもAI技術の使用に関連する倫理的な問題を考慮する必要があります。
これらの要素を考慮すると、弁理士はPrompt Engineerの適格者となり得ると考えられます。具体的には、弁理士の法律と技術の両方の知識、問題解決能力、コミュニケーションスキル、分析的思考、エチカルな判断力などのスキルが、AIやその他の技術的な問題を解決し、AIのパフォーマンスを向上させるPrompt Engineerの役割に直接貢献できると考えられます。
３．問題解決能力についての認識
プロンプトエンジニアとして出題する立場にある弁理士に問題解決能力を適格条件に挙げています。
筆者は予め解決方法を考えた上で、解決方法をリストアップしてもらい、自分の出した解決方法の位置付けを確かめるためにChatGPTを使うことが多いので、この適格条件には意外に思うと同時に納得も行きました。
ぼんやりと解決の方向が見えているが上手く表現できないときにChatGPTがリストアップしてくれる解決方法の中に「上手く表現した自分の解決方法」があると大変助けになります。
感謝の念と共にいじわるな質問が頭に浮かんできました。
４．ChatGPTの問題解決能力についてのChatGPTの認識
質問２：
ChatGPTは問題解決能力をもっていないのですか
回答２：
ChatGPTは様々な問題解決タスクに対応する能力を持っていますが、その能力は訓練データとその設計原理に基づいています。GPTは大量のテキストデータからパターンを学び取り、それを利用して新しい問題に対する回答を生成します。
しかし、GPTは人間のような意識的な思考や理解を持っているわけではありません。そのため、特定の問題解決スキルや深い理解を必要とする問題に対する適切な回答を生成することは、必ずしも保証されません。また、新しい情報や状況に対して動的に適応する能力も限定的です。
例えば、技術的な問題解決や複雑な論理的な問題解決などは、GPTの訓練データや設計原理に基づく限りでは、完全には解決できない可能性があります。そのため、人間の専門家や弁理士のような人々が、問題解決のプロセスに関与することは非常に重要です。
５．解決能力の限界について
「ChatGPTの訓練データや設計原理に基づく限り」という解決能力の限界を探りながら、仕事の相棒候補を試していこうと考えています。
